こんばんは。

今日は、2月12日。JRではあと1か月後に行われるダイヤ改正前最終日の185系、特急有明の最終列車の切符が発売開始されましたね。そんな中、本日は近鉄でも一つの時代の区切りになる日でもありました。今回はそれについて紹介します。

名阪特急の立役者のビスタカー、スナックカーが名阪特急から引退
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 ↑ひのとりに置き換わる形で12200系も引退

明日の3月13日より名阪特急がひのとりとアーバンライナーに統一されることに伴い、汎用特急と呼ばれる名前の無い特急による名阪特急は本日(厳密には昨日)をもって運行終了となりました。この汎用特急には、スナックカーと呼ばれる最後の近鉄特急色を残していた12200系とビスタカーと呼ばれる2階建てが有名な30000系も含まれますが、これらも名阪特急から撤退することになりました。ビスタカーはもう少し活躍する姿を見えますが、12200系スナックカーは本日をもって引退となります。どちらも名阪特急を築き上げた列車の一つであります。
かつては、伊勢中川での乗り換えが必要だったのが、名古屋線の改軌で大阪と名古屋との名阪直通が実現し、伊勢中川での乗り換えが必要なくなりました。その時から名阪特急の看板として活躍してきたのがビスタカーでした。名実と共に名古屋と大阪とを結び、名阪特急の歴史と共に歩んできたビスタカー。10100系から30000系に引き継がれても名阪特急の看板として活躍してきました。スナックカーは、昭和55年に東海道新幹線に対抗するために登場し、当時として画期的なスナックコーナーを設けた列車でした。スナックコーナーは後に撤去され、12000系、12200系の愛称として残る感じになりました。大阪線の旧総谷トンネルで特急の正面衝突事故が起き、その時の当該となったが12200系の名阪乙特急でした。新幹線という強力なライバルと戦い、名阪特急の時代と共に歩んできたこの2つの列車。ひのとりとアーバンライナーに名阪特急の座を譲り、名阪特急の時代にピリオドを打ちます。


アーバンライナーが名阪乙特急に
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  ↑名阪ノンストップ特急の華だったアーバンライナーも明日から乙特急へ

1988年、名阪特急に新たな風を吹き込んだのがこのアーバンライナーです。昨年のひのとりの登場まで実に30年以上も名阪特急の看板として、名阪ノンストップ特急として活躍してきました。津に停まる前の鶴橋~名古屋間ノンストップの時は、中川短絡線で走行中に乗務員交代が行われていました。乙特急が停まる四日市や桑名などの駅を爽快に白い流線形の車両が通過していく姿に惚れた方も多いのではないでしょうか。徐々に甲特急もひのとりに置き換わり、昨年度末までに1往復が残すのみとなりましたが、本日をもって完全に撤退し、明日から主要駅停車タイプの乙特急として活躍します。

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  ↑明日から名阪甲特急がすべてひのとりに

昨年から少しずつ増えてきたひのとりの置き換えもいよいよ終了し、明日からの名阪特急はノンストップ特急がひのとり、主要駅停車タイプがアーバンライナーになります。乙特急に汎用特急が入っていた頃はいろいろな車両が入り混じっており、設備の差に格差がありましたが、今回の車種統一で名阪特急も落ち着くのではないでしょうか。それと、12200系が引退することにより、近鉄特急色が近鉄の営業線上から見えなくなります。12200系は改造された組が暫く活躍する見込みなので形を変えてもう暫くは見えそうです。明日からの新たな名阪特急に期待して終了します。