こんばんは。

早速ですが、今日の昼間にとあるニュースが飛び込んできました。


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 ↑新1800番台のイメージ図(画像は京急の公式サイトより)

昨日辺りにツイッターで製造中の姿が公開され、物議を醸しだしましたが、ようやく公式で発表がされました。今回の新車両の特徴は、京急初のLCタイプの座席(ロングシートとクロスシートを切り替えできる座席。関東では東武のTJライナーや西武のSトレイン、京王の京王ライナーなどで採用)となり、また京急初のトイレが設置されました。

従来車との違いは?
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↑2000形の4両置き換えのために登場した1800番台

1800番台は、従来の1000形のマイナーチェンジの感じで、2016年に登場しました。こちらも公式発表される時には、貫通扉を付けた関係で「ださい」だの、「きもい」だのと非難されました。最初に2編成増備され、最後に残っていた2000形2451編成を置き換える目的で1809編成が増備されて以来は増備されませんでした。
今回も先行の1800番台のデザインを踏襲しつつも完全なるモデルチェンジとなっています。まず、自分も気になったのが下部の種別等です。従来の京急車は、600形から続く横一列にテールライトと種別等が並ぶものを使用していましたが、今回の増備車からは南海8300系のような丸みを帯びた種別等とテールライトの切り替えができるタイプとなりました。大きさも改良されているように思えます。

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 ↑1200番台までは行き先と運行表示が別になっている

次に気になったのが前面の幕関係です。今日発表された京急のイメージ図にはありませんが、昨日出回った画像を見ると、運行表示(列車の運行番号を表すもの。27Dや83SHなど。上の画像ではオレンジの数字と記号が一緒になったもの)と種別、行き先表示が一体化されているようです。1200番台までは別だったのでこれは驚きです。都営5500形のようにフルカラーになるのか気になります。
次に側面です。従来の1800番台はラッピングする感じでしたが、今回は1200番台、1613編成以降の1600番台と同様に全面塗装するようです。そして、側面の運転席と客用扉の間に細長い窓がイメージ図にあるのがわかりますか。こちらも公式サイトにて公表されていますが、ステンレスの1000形以降では廃止されていた前面展望席が復活するようです。ただ、アルミ車のようなロングシートタイプではなく、600形や2100形のような2人掛けクロスシートタイプになるようです。

新番台の登場で2100形はどうなる?
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↑2000形の後継として登場した2100形。ウイング号や快特等で活躍中だ

今回の新タイプの1800番台は、先ほども触れましたが、ロングシートとクロスシートが切り替えできるタイプで、公式でもウイング号でも運用可能と発表されています。となると気になるのは2100形ですよね。2100形は、京急唯一の2ドアオールクロスシートの車両で、主に泉岳寺~三崎口間の快特や有料座席列車のウイング号専用車両として活躍しています。1998年に登場し、最終編成が更新を終えてまもなく6年を迎えようとしています。2100形よりも古い600形や1500形がいるので今回の増備では動きはなさそうですが、現にラッシュ時やダイヤ乱れ時に代走で入ると、乗客がドア付近に固まる傾向がある(これはどこの2ドアの車両も同じ)ので乗降の妨げになることや、ドア付近が余計に混む、2ドアなので都心のラッシュ(金沢文庫以北)は入れずらい、正月の臨時を除けば泉岳寺までしか入れなく、都営には通常は入線出来ないなど問題点もあるので将来的には仕様を変えて2100形を置き換えていくと思います。どうやら2100形は3ドアに改造できる構造をしているようなので、将来的には2000形と同じ運命を歩むものと思います。

どのような運用になる?都営に直通する?
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 ↑以前は都営浅草線や京成にも乗り入れていた従来車。現在は増結や2本繋いでの8連、単独の普通で運用されている。

公式にも書かれている通り、貸切列車やウイング号などで運用するようです。ロングシートとクロスシートを切り替えできるので、日中の快特に優先的に入りそうな気がします。従来の1800番台と連結しての運用も行われると思います。恐らく大師線の1500形の置き換えになりそうですが、設備面が流石に大師線や4両普通で運用するには似合わないと言うか、過剰すぎるのでそれらは避けて運用するのではないかと思います。そして、もう一つ皆さんも気になるであろう都営直通に関しては正直自分も不透明な部分があります。これまで1800番台の直通ができなくなったことや2100形が通常入線出来ないこと、最近まで1200番台を含めたSicインバーター制御の車両が入線出来なかったなど入線条件には厳しい都営一号線界隈ですが、今回も切り替えができるタイプとは言え、トイレ付きなので都営と京成が入線を許可するかどうかが気になる所です。都営には既に京王ライナーの5000系がロングシートバージョンで乗り入れているので乗り入れ出来るとは思いますが、どうなんでしょうかね。登場してから暫くは、2100形の補完的な役割で活躍すると思います。

以上が今回発表された1800番台の新タイプについてでした。LCタイプで、トイレ付きとビックな新仕様での登場ですね。今の京急には過剰な気がしますが、将来的な2100形の置き換えも兼ねているのでしょうね。京王5000形の京急バージョンと言った感じで楽しみですね。実車が登場したらまたレポします。